
若返りたいわけじゃないんです。疲れて見えたくないだけなんです。
これは、私がある日ふと口にした言葉です。50代になり、体力も気力も落ちてくる中で、美容に対する気持ちも大きく変わってきました。
今回は「若返りたい」というプレッシャーにとらわれず、自分らしい“見た目との付き合い方”を見つけるまでの過程をお伝えします。
「若返りたい」という言葉に、どこか違和感があった
40代後半から、なんとなく美容に対してモヤモヤすることが増えていました。
雑誌やSNSで見かける「若見えメイク」や「10歳若返る○○」という言葉に、どこかプレッシャーを感じてしまう私。

え? 私って若返らなきゃダメなの?50代のままじゃだめ?
そう思ってしまう自分もいて…。
もちろん老け込むのは嫌だし、キレイに見られたい気持ちもある。でも、「若返りたいですか?」と聞かれたら、なんだかしっくりこないんです。
ある日、ふと友人との会話で口をついて出た言葉がありました。
「私、若返りたいわけじゃなくて、疲れて見えたくないだけなんだよね」
それを聞いた友人が「わかる〜!!!」と共感してくれて、ちょっと気持ちが軽くなりました。
疲れ顔が気になったきっかけ
ある朝、鏡の前でふと「なんか今日、すごく疲れてる顔してるな…」と思ったことがありました。
寝不足でもなかったし、そこまで体調が悪いわけでもない。でも、鏡に映る自分はどこかどんよりしていて、顔色も冴えない。
その日、仕事先のクライアントに
「大丈夫ですか? お疲れじゃないですか?」と心配されてしまったのです。
「えっ、そんなに疲れて見えてる?」
とショックを受けた私は、その日から「疲れて見えないための美容」について考え始めました。
「疲れて見えない美容」の工夫
若く見せるための美容ではなく、あくまで“疲れて見えない”ことを目的とした美容。
これを意識するようになってから、私のスキンケアやメイクの選び方が変わりました。
たとえば…
- 肌にツヤと血色感が出るように、下地は明るめのトーンを選ぶ
- クマが目立つと一気に疲れて見えるので、コンシーラーは丁寧に
- 眉やチークをナチュラルに仕上げることで、やさしく元気そうな印象に
どれも「頑張ってます!」というメイクではないけれど、ほんの少しの工夫で「疲れて見えない私」に近づけるんだとわかりました。
スキンケアで“整える”ことの大切さ
さらに実感したのが、スキンケアの大切さです。
肌が乾燥してカサついていたり、表面がゴワついていたりすると、どんなにメイクでカバーしてもどこかくすんで見えてしまう。
逆に、肌がしっかりうるおって整っているだけで、「元気そう」「清潔感がある」「若々しい印象」に見られることもあります。
ある日、クライアントから「お肌きれいですね」と言われたことがありました。
正直、その日はノーファンデで、軽くパウダーをはたいただけの日。
でも、そのときは肌がうるおってツヤが出ていたので、それが“元気な印象”につながったんだと思います。
50代のスキンケアは「削ぎ落とし」と「ととのえ」
若い頃のように、何ステップもあるスキンケアは続かないし、やろうとしても疲れます。
そこで私が意識しているのが、シンプルだけど「ととのう」スキンケア。
肌に余計な負担をかけないよう、
- 洗顔はやさしく泡で包むだけ
- 化粧水とクリームだけの2ステップケア
それでも、肌の調子が整ってくると、朝起きたときの顔が全然違うんです。

くすんでない!なんか今日の肌、元気そう!
それだけで、気分がよくなって、1日がスムーズにスタートできるようになりました。
「若返り」ではなく「健やかさ」をめざす美容へ
今の私は、もう“若返りたい”とは思っていません。
もちろん、少しでも若く見えたらうれしいし、「肌きれいですね」と言われたら素直に喜びます。
でも、それよりも
- 疲れて見えないこと
- 健康的に見えること
- 自分自身が気持ちよく過ごせること
この3つの方がずっと大切になりました。
見た目にこだわるのではなく、「今日もがんばったね」と自分に言えるような、そんな毎日を過ごしたい。
50代の美容は「無理しない」「自分のため」だから続く
若返りを目指すのではなく、「疲れて見えない私」をつくるための美容。
それは、頑張りすぎず、無理をしない“自分のための習慣”だからこそ続けられるのだと思います。
50代は、心も肌も“ねぎらい”が必要な年代。
肌にやさしいアイテムを使って、心地よいスキンケア時間を過ごすこと。
それが、健やかな見た目と、内側からの自信につながっていく。
そんな実感があるから、これからも私は“ご褒美美容”を楽しんでいきたいと思います。
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