更年期に入ってから、急に老眼がひどくなった気がしていました。
具体的な症状としては、こんな感じです。
- スマホの文字がぼやける
- 夕方になるとピントが合わない
- 老眼鏡をかけても、なんだか見えにくい
「もう年齢的に仕方ないよね…」
私もそう思っていました。
実際、私はこれまで老眼鏡を2回ほど買い替えています。
市販の目薬も試したけれど、正直あまり効かない。
「これはもう、目の老化なんだ」と半ば諦めていました。
でも、あとから分かったんです。
それ、老眼じゃなくてドライアイの悪化だったかもしれない、ということに。
そこで今回は、私の体験をもとに、更年期・女性ホルモン・ドライアイ・老眼の関係について書いてみたいと思います。
そもそも、更年期っていつから始まるの?という疑問については、こちらの記事で詳しく書いています。
更年期で「老眼が急に進んだ」と感じる人が多い理由
更年期世代の女性から、こんな声をよく聞きます。
- 急にピントが合わなくなった
- 近くも遠くも見えづらい
- 夕方になると目がしょぼしょぼする
- 目が疲れやすくなった
多くの人が、
「老眼が進んだ」
「年齢のせい」
と考えてしまいがち。もちろん私もそう思っていました。
でも実は、更年期のこの時期、老眼っぽい症状を強めている別の原因があることが少なくありません。
それが、ドライアイです。
更年期とドライアイの深い関係
更年期になると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが大きく減少します。
このエストロゲン、実は「目」とも深く関係しているホルモン。
エストロゲンが減ると、
- 涙の分泌量が減る
- 涙の質が変わる
- 目の表面が乾きやすくなる
結果として、ドライアイが悪化しやすくなります。
ドライアイが進むと、目の表面が安定せず、
- 視界がぼやける
- ピントが合いにくい
- 見え方が安定しない
といった症状が出やすくなります。
これが、
「老眼が急に進んだ」
「老眼鏡が合わなくなった」
と感じる正体だったりするんです。
老眼鏡を買い替え続けた私の実体験
私自身、まさにこの状態でした。
更年期に入ってから、急にスマホや本が見づらくなり、老眼鏡を購入。
しばらくすると、
「あれ?これでも見えにくい…?」
となり、もう一度買い替え。
目が乾く感じもあって、目薬もいろいろ試しましたが、正直、劇的な変化は感じられませんでした。
「もうこれは老化だな」
「これ以上よくなることはない」
そんなふうに思っていたんです。
産婦人科でホルモン治療を始めて起きた変化
転機は、更年期症状全体がつらくなって産婦人科を受診したことでした。
更年期の症状として、ホルモンバランスの話になり、医師の判断でホルモン剤を処方してもらうことに。
(※治療内容は人それぞれなので、ここでは詳しく書きませんね)
しばらく飲み続けていたある日、ふと気づいたんです。
「あれ?最近、目がラクかも」
- 目の乾きが気にならない
- ピントが合いやすい
- 老眼鏡をかけなくても見える時間が増えた
結果的に、2ヶ月ほどで見え方が安定してきました。
「嘘みたいだけど、本当の話」という感覚。
もちろん、これは私の場合であって、すべての人に当てはまるわけではありません。
でも少なくとも、「老眼=目の老化だけじゃない」ということを身をもって知りました。
更年期の目の不調は「目だけの問題」じゃない
更年期の不調って、
- 肌
- 髪
- 目
- メンタル
- 睡眠
全部がつながっています。
目薬をさしてもよくならない。
老眼鏡を変えても合わない。
そんなとき、「もう年齢だから」と片づけてしまう前に、女性ホルモンの影響も疑ってみてほしいな、と思います。
眼科だけでなく、産婦人科という選択肢があることも知っておいてほしいです。
私の場合、目の不調だけでなく、夕方になると一気にしんどくなる感覚もありました。
更年期の「夕方あるある」については、こちらにまとめています。
同じように悩んでいる人へ
更年期で老眼が急にひどくなったと感じている人。
それは、あなたの目が急に老化したからじゃないかもしれません。
- ドライアイが悪化している
- ホルモンバランスが大きく揺れている
- 自律神経が乱れている
そんな体のサインが、「見えづらさ」として出ているだけかもしれない。
どうか、自分を責めないでくださいね。
「もう年だから仕方ない」
そう思っていた私自身が、少しラクになれたので。




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