「なんでこんなに眠れないんだろう?」
目を閉じても寝つけない。ようやく眠ってもスッキリしない。
更年期に入ってから、そんな日が増えました。
身体は疲れてるはずなのに、頭がぐるぐるして眠れない……
今回は、更年期と睡眠の関係について、私自身の実体験をもとにお話ししてみたいと思います。
更年期に入って、眠りの質が変わった
以前は寝ればスッキリしていたのに、40代後半から明らかに睡眠が浅くなりました。
早めに布団に入ってもなかなか寝つけなかったり、寝つき自体は悪くなくても、そもそも寝る時間が遅くなってしまったり…
朝起きても「ぐっすり寝た」という感覚がなく、ぼんやりとした頭のまま1日が始まるのが当たり前に。
これはどうやら、ホルモンバランスの変化が影響しているそうです。「ただ眠る」だけだったあの頃とは、明らかに睡眠の質が変わってきました。
無理やり寝ようとすると、余計につらくなる
眠れない夜に「早く寝なきゃ」と焦れば焦るほど、逆に頭が冴えてしまうことってありませんか?
私は何度もそのループに陥りました。眠れないことにイライラして、「どうして私はちゃんと眠れないんだろう」と自己否定の気持ちが強くなってしまうことも。
気を紛らわせようとSNSや動画を見てしまうと、さらに目が冴えて眠気は遠のいていく一方。
だからこそ私は、「眠れないこと」を責めない工夫が必要だと気づきました。無理に眠ろうとしないこと、それだけでも気持ちはずいぶんと軽くなったのです。
私が夜に試している“ゆるい対策”
いわゆる“快眠テクニック”のようなものは、たくさん紹介されていますが、私が実際に続けられているのは本当にシンプルなものばかりです。
たとえば、夜は照明を少し落として、スマホを見る時間を意識的に減らすようにしています。とはいえ完全に手放すことはできないので、「できる範囲でゆるく」がモットー。
「寝なくても横になっていればOK」
「今日はもう遅くなっちゃったから、深く眠れたらラッキー」
それくらいの気持ちで布団に入る日も多いです。
お風呂でしっかり体を温めて……というのが理想だけど、実際はなかなか時間が取れないのが現実。だから無理はしない。そのくらいのゆるさで向き合っています。
「いい睡眠」って、何を基準にすればいいの?
「1日7時間眠らなきゃダメ」と思い込んでいた時期もありました。
でも最近は、「いい睡眠」って人によって違うのかもしれないと思うようになりました。夜に十分に眠れなかったとしても、昼間に少し横になったり、ほんの10分でも目を閉じて休憩するだけで、身体がスッと軽くなることもあるんです。
睡眠の“量”より“質”、さらに言えば「自分が満足できるか」が大事なんじゃないかなと。50代の今、「完璧な睡眠」を目指すのではなく、「まあまあ寝たかも」「悪くなかったな」くらいの感覚を大切にしています。
眠れない夜に、自分を責めないで
更年期に入ってからの睡眠トラブルは、私だけでなく多くの人が経験していることだと思います。
「自分だけじゃない」と知るだけでも、少し心が軽くなるものです。
眠れなかった日は「今日は眠れたらラッキー」「眠れなくても自分を大事にしよう」くらいのスタンスで、気持ちを緩めてあげることが、案外いちばんの快眠法なのかもしれません。
眠りに悩む自分に対して、もっとやさしくなっていきたい。
そう思えるようになってきた今日この頃です。
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