「自分のための美容」なんて、少し前の私にはピンとこなかった言葉でした。
でもある日、鏡の前の自分にふと違和感を覚えて、「何のために美容をしているんだろう?」と考えるようになったんです。
若い頃は他人の目ばかり気にしていたけれど、50代になった今、ようやく“自分のために続ける美容”の意味がわかってきました。
そこで今回は、推し活をきっかけに見つけた“自分に優しくする美容”について、お話ししてみたいと思います。
若いころの美容は「人からどう見えるか」が基準だった
10代、20代のころ、美容は「誰かの目を意識するもの」でした。
「可愛いって思われたい」
「職場でキレイに見られたい」
「彼氏に褒められたい」
そんなふうに、“誰かにどう見えるか”が基準だった気がします。
流行のメイクを真似して、雑誌を切り抜いて、口コミで話題のコスメを試してみたり。
いま思えば、それはそれで楽しかったし、若いころの自分には必要なプロセスだったと思います。
美容から離れた時期。そして、再び向き合うきっかけ
30代から40代前半は、家事や子育てに追われて、自分のことはつい後回しにしがちでした。
美容はもちろん、洋服選びやスキンケアさえも「最低限」。
鏡の前に立つのが億劫で、撮った写真を見返しては「なんか疲れてるなぁ」と感じるばかり。
そんなある日、テレビに映った推しの笑顔に心を射抜かれました。

この人を見ていると元気になる!
それがきっかけで、推し活が始まりました。
推しのイベントに行くと、周りのファンたちは年齢を問わず、みんなキラキラしていて。
「私ももっと自分を大切にしていいのかもしれない」
そう思えたことが、美容ともう一度向き合うきっかけになりました。
自分のために続ける美容って?
50代になってからの美容は、若いころとはまったく違うスタンスです。
「人からどう見られるか」ではなく、「自分がどうありたいか」が軸。
疲れて見えないように、肌の調子を整える。 笑ったとき、口角が上がるようにフェイスマッサージをする。 髪がふんわりしているだけで、心が少し軽くなる。
どれも他人のためではなく、自分のため。
頑張って誰かに褒められるためじゃなくて、
「今日の自分、なんかいいかも」
と思えることが一番のご褒美です。
推し活がくれるモチベーション
美容と向き合う日々のなかで、推し活は大きな原動力になっています。
「推しに会いに行くから、美容院に行こう」
「ライブに向けて、ネイルを整えよう」
ただ会いに行くだけじゃなく、ちょっとキレイにして行きたい。
そんな気持ちが背中を押してくれます。
誰に見せるわけでもなくても、推しのいる世界に自分が胸を張って存在できるように。 推しは私に「頑張らなくても、楽しんでいいんだよ」と教えてくれる存在なのかもしれません。
「美容=努力」でなくていい
よく、「美容は努力の証」なんて言われるけれど、50代からの美容は、頑張るものじゃなくて、“心地よくいられる方法”のひとつだと思っています。
ストイックにやるのは続かないし、我慢ばかりの美容は楽しくない。
今日できることを少しだけ、自分にしてあげる。 それで十分じゃないかなと思うんです。
朝、鏡の前で「まあまあいい感じ」と思えたらそれでOK。
夜、お風呂上がりに「今日もよく頑張ったね」と肌をなでられたら、それで充分。
50代の美容は、自分を受け入れることから始まる
誰かに褒められたくてやっていた美容から、自分の心地よさを基準にした美容へ。
それが、私が50代になってたどりついた、美容との向き合い方です。
推し活があったからこそ、 年齢を理由にあきらめず、 「いまの自分」に目を向けることができました。
そして、「自分を喜ばせること」に、美容がつながっていることに気づいたのです。
これからも、誰かのためじゃなく、自分のために。
続けられる範囲で、自分をいたわっていきたいと思っています。
推し活をきっかけに「ご褒美時間」を取り入れたエピソードも、あわせてお読みください。
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