更年期と人間関係のストレス:私が心を守るためにやめたこと

マインド

更年期症状の中でも見過ごされがちなのが「人間関係のストレス」。 50代に入ってから、なぜか些細な一言に過敏に反応してしまったり、距離感に悩んだり……。

今回はそんな「心のゆらぎ」と向き合いながら、自分を守るために私が手放した人間関係や心のクセについてお話しします。

「なぜか疲れるあの人」との距離を考えるようにした

更年期に入ってから、今まで気にならなかった些細なことが妙に気になったり、以前は何とも思っていなかった人との会話で妙にイライラしたり……。

「この人と話すと、なぜか疲れる」 そう感じる相手が増えてきたように思います。

以前の私なら「そんなことで距離を置くなんて冷たいかな?」と気を遣っていたけれど、今は「自分を守るのが最優先」と割り切るようになりました。

といっても、無理に縁を切るというわけではありません。 ただ、「今はちょっと距離を置こう」と意識するだけで、ずいぶんラクになったんです。

過去の私がやっていた“いい人”の演技

思えば、昔の私は「いい人」でいることに必死だったかもしれません。

誰かに頼まれると断れない。 気を遣いすぎて、話した後にぐったり疲れている。

それでも「いい人」でいたくて、がんばっていたんだと思います。

でも更年期になって、体も心も余裕がなくなってきた。 余裕がないと、無理が利かないんですよね。

今は「いい人でいなきゃ」をやめて、「今は余裕がないから、できないことはできない」と素直に思えるようになりました。

更年期の心の揺らぎを「更年期のせいにする」ことでラクになる

急に不安になったり、涙もろくなったり、イライラしたり。 自分でもコントロールできない心の揺らぎに、「どうして私はこんなに弱くなったんだろう」と落ち込むこともありました。

でも、あるときふと思ったんです。 「これって更年期のせいじゃない?」

そう思うようになってからは、気持ちが少しラクになりました。 「そうか、ホルモンのせいか。だったらしょうがない」と受け流せるようになったんです。

その時に処方されたのが、漢方薬の「加味逍遙散」です。

飲んですぐ効果が出たわけではありませんが、気づけば少しずつ気持ちが安定してきたように思います。 「お守り」みたいな存在になってくれていました。

視野が狭くなったとき、本が助けてくれた

心に余裕がないときは、視野が狭くなりがちです。 そんなとき、ふと手に取ったのが「女性ホルモン」に関する本でした。

「みんなこんなふうに揺れてるんだ」 「私だけじゃなかったんだ」

そんな言葉たちが胸にすっと入ってきて、心が少しずつほどけていきました。

知識があるだけで、安心できる。 知らなかったことで不安になっていたんだと気づけたのは、大きな一歩でした。

「がんばらない自分」と仲よくなろう

更年期は、体の変化だけでなく、心の変化も大きく影響します。

これまで当たり前にできていたことができなくなったり、人との距離感に悩んだり。

でも、今の自分を責めるのではなく、「そういう時期だから」と受け入れてあげることが、一番のケアだと思います。

人間関係も、自分の心も、整えるのは「がんばる」ことではなく、「力を抜く」ことから。

「いい人」よりも「ごきげんな人」でいたい。 そう思えるようになって、少しずつ、心がラクになってきました。


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